医療用ウィッグおすすめの選び方|52歳乳がん患者がボブを選んで正解だった話
「ウィッグって、何を基準に選べばいいんだろう?」
抗がん剤治療が決まった時、私が一番悩んだのがウィッグ選びでした。人毛がいいのか、化繊がいいのか。価格はいくらが相場なのか。どこで買えばいいのか。情報が多すぎて、最初は途方に暮れました。
私は最終的に、スヴェンソンの化繊ボブウィッグを36,000円で購入して、抗がん剤治療中の9ヶ月間使い続けました。結論から言うと、この選択は大正解でした。
この記事では、
- 私がスヴェンソンのボブを選んだ理由
- 36,000円の化繊ウィッグで十分だった話
- 9ヶ月使ってみてよかったこと・困ったこと
- 絶対に確認してほしい自治体の助成金(私は対象外で大後悔したポイント)
- ウィッグ卒業のタイミング
を、52歳乳がん患者の実体験ベースで書いてみます。これからウィッグを購入する方の参考になれば嬉しいです。
抗がん剤治療前にウィッグを買うタイミング
ウィッグは抗がん剤治療が始まる前に買うのが鉄則です。
私は治療開始前に購入しました
抗がん剤治療が始まると、2クール終了後の数日後から急激に髪が抜け始めます。「抜けてからウィッグを探す」では遅いんです。
私は抗がん剤治療が始まる前のタイミングでスヴェンソンのお店を訪れて、自分の地毛と似た色・長さのウィッグを選びました。これが本当に正解でした。
抜け毛の前に試着して購入できたので、
- 自分の元の髪型に近いウィッグを選べた
- 焦らず複数のウィッグを比較できた
- 自分の地毛の状態で「合うかどうか」をきちんと確認できた
PAXMAN頭皮冷却を使う方も準備が必要
私はPAXMAN頭皮冷却装置を使いながら抗がん剤8クールを乗り切りましたが、それでもウィッグは必要でした。
PAXMANを使っても、抜け毛が完全にゼロになるわけじゃありません。ボリュームが減る時期は必ずあるので、外出時の心の支えとして、ウィッグの準備は必須だと思います。
▶ 関連記事:パックスマン頭皮冷却の体験ブログ|乳がん抗がん剤治療で髪を守った記録
私がボブのウィッグを選んだ3つの理由
ウィッグの長さは、ロング・ミディアム・ボブ・ショートと色々ありますが、私はボブを選びました。
① 元の髪型に合わせられた
実は、私は抗がん剤治療前から髪を短く切っていました。長い髪が抜けるのを毎日見るのがつらいだろうと思って、治療前にあらかじめ短くしておいたんです。
その短さに合わせて同じくらいの長さのボブのウィッグを選んだので、周りの人に「ウィッグだ」と気づかれにくかったのがすごく良かったです。
「治療前にウィッグと同じ髪型にしておく」と、ウィッグへの切り替えが自然になります。これからウィッグを買う方には、治療前の髪型もウィッグに合わせて整えることをおすすめします。
② 短くて軽い
ロングウィッグは見た目が華やかですが、重くて疲れます。1日中つけていると首や肩が凝るんです。
ボブなら圧倒的に軽くて快適。長時間つけても疲れにくいので、私は早めに社会復帰してパートに戻った時も、ウィッグの重さで困ることはありませんでした。
③ お手入れが楽
ロングだと、毎日の絡みをほどいたり、ブラッシングに時間がかかります。ボブは手入れがシンプルで、忙しい治療生活の中でもストレスになりませんでした。
化繊は人毛と違って洗濯機で洗えないので、定期的な手洗いが必要ですが、ボブなら手洗いも10分くらいで終わります。
私が買ったウィッグの実費とスペック
実際に私が購入したウィッグの詳細を公開します。
購入店:スヴェンソン
私はスヴェンソンで購入しました。医療用ウィッグの専門ブランドで、
- 治療中の頭皮を考えた優しい素材
- 専門スタッフが試着・カットを丁寧にしてくれる
- アフターケアもある
という安心感がありました。乳がん患者向けの医療用ウィッグとしては、比較的有名なブランドです。
価格:36,000円(化繊)
医療用ウィッグの価格帯は、
- 化繊(ファイバー):3〜10万円
- 人毛ミックス:10〜20万円
- 総人毛:20万円以上
私は化繊で36,000円を選びました。「化繊で大丈夫かな?」と不安もありましたが、実際使ってみて十分でした。
なぜ化繊で十分だったか
化繊ウィッグの良さは、
- 形状記憶で、洗っても自然に元のスタイルに戻る
- 価格が手頃(人毛の1/3〜1/5)
- 軽くて扱いやすい
人毛は確かにリアルですが、自分でセットが必要だったり、雨で広がったり、お手入れが大変です。化繊の方が日常使いには向いていると感じました。
ただし、化繊は熱に弱いので、ドライヤーやコテはNG。これだけ注意すれば、化繊で十分満足できます。
【要注意】ウィッグ以外も同時に買うと7万円超に
ここでもう一つ、私の経験から伝えたいことがあります。
私はスヴェンソンでウィッグを購入した時、専門店で勧められた頭皮ケア商品や医療用帽子も一緒に購入しました。結果、合計金額は約7万円になりました。
内訳としては、
- ウィッグ本体:36,000円
- 頭皮ケア商品(シャンプー・保湿剤など):約2万円
- 医療用帽子:約1万円
- ウィッグ専用シャンプー・スタンドなど:数千円
合計で約7万円の出費です。告知を受けたばかりで頭が真っ白だった私は、専門店の方の説明をそのまま信じて「全部一緒に買う」を選んでしまったんです。
心に余裕があるなら、ケア商品は別で買う方が安い
今振り返ると、ウィッグ本体だけ専門店で買って、頭皮ケアグッズや帽子はAmazonや楽天で別途買った方が、トータルで2〜3万円は安く済んだと思います。
たとえば、
- 専門店のヘアキャップ → 楽天の「やさしいヘアキャップ12枚入り550円」で十分
- 専門店の保湿剤 → Amazonの市販品で同等の効果
- 専門店の医療用帽子 → 通販で半額以下
専門店の商品が悪いわけじゃないんです。でも、価格差が大きいのは事実。心に余裕がある方は、ぜひウィッグだけは専門店、ケア商品は別でという分け方を検討してもらえると嬉しいです。
▶ 頭皮ケア商品の詳しい比較:抗がん剤治療中の頭皮ケア完全ガイド|PAXMAN頭皮冷却と一緒に使ってよかった4品
【絶対確認してほしい】自治体のウィッグ助成金
ここは私が一番伝えたいポイントです。
実は、医療用ウィッグの購入費用について、自治体が助成金を出してくれる地域がたくさんあります。
助成金の例
- 東京都:上限3万円程度
- 大阪府:上限3万円程度
- 多くの市区町村:上限1〜3万円
つまり、私が買った36,000円のウィッグなら、ほぼ全額が戻ってくる可能性があったんです。
でも、私は対象外でした
悔しいことに、私が住んでいる自治体のウィッグ助成制度は、私が購入した後にスタートしました。
「もう少し後に買っていれば、助成金が使えたのに…」と何度も思いました。3万円が手元に戻ってきていれば、その分を生活費や別のケアに回せたはずです。
だから、これからウィッグを買う方へ
絶対に、まずお住まいの自治体の助成金制度を調べてください。
確認方法:
- 「(お住まいの市区町村名) ウィッグ 助成金」で検索
- または、市区町村役場の福祉課・健康推進課に電話で問い合わせ
- 「がん患者のウィッグ購入助成はありますか?」と聞く
助成金申請の注意点
助成金を受けるには、
- 購入前後に申請が必要(自治体による)
- 領収書の保管が必須
- 医師の診断書が必要な場合もある
「買ってから手続き」では間に合わないこともあるので、購入前に必ず確認してください。私のような後悔をしてほしくない、心からの願いです。
ボブのウィッグを9ヶ月使ってよかったこと・困ったこと
実際に9ヶ月使い続けた感想をまとめます。
よかったこと
- 外出時の不安が大きく減った:買い物・通院・面会、どこに行っても自然
- 化繊なのに思ったより自然:色や艶が地毛に近かった
- 軽くて疲れにくい:1日中つけていても辛くない
- 手入れが簡単:手洗いで10分、形状記憶で乾かすだけ
- PAXMAN併用との相性も良かった:頭皮冷却後にすぐかぶれる
困ったこと
- 夏は蒸れて痒くて大変:気温30度を超える日は、ウィッグの中が汗ばんで痒くなって本当につらい
- 化繊なのでドライヤーNG:濡れた時の対処が限定的
- 新しい毛が生えるとズレやすくなる:髪がない時期は安定しているのに、抗がん剤後半〜終了後に産毛が生えてくると、ウィッグが地毛に引っかかってズレやすい
- 静電気が起きやすい:冬場は特に
- 長期使用で少しテカリが出てくる:9ヶ月使うと新品時より光沢が増した
特に夏の蒸れ・痒さは本当に大変でした。「人毛なら違うかな?」と思ったこともありましたが、人毛でも頭にかぶる構造は同じなので、暑さ・蒸れの問題は変わらないと思います。これは化繊だから困ったわけじゃなくて、ウィッグそのものの宿命ですね。
そして意外だったのが、新しい毛が生えてくるとウィッグがズレやすくなること。髪がほとんどない時期はピタッと安定していたのに、産毛が生えてくると地毛に引っかかって動いてしまうんです。これはウィッグ卒業のサインでもあるんですが、卒業前の数週間は「ズレないかな?」とヒヤヒヤしていました。
困ったことはあるけど、価格と使い勝手のバランスを考えると、化繊36,000円で大満足です。
ウィッグ卒業のタイミング
私がウィッグを卒業したのは、抗がん剤終了から数ヶ月後でした。
卒業の目安:「ベリーショートでも美容室に行ける長さ」
抗がん剤が終わってからも、しばらくは髪が短いままです。「ベリーショート」と呼べるくらい伸びてきて、ギリギリ美容室で形を整えてもらえる長さになった時に、ウィッグを卒業しました。
具体的には、
- 頭頂部の髪が3〜5cmくらい
- 美容師さんに「これくらいなら短めにカットして整えられますよ」と言われる長さ
- 自分で見て「これなら外に出られる」と思える長さ
正直、卒業のタイミングは人それぞれだと思います。私は短い髪型でも違和感がない方だったので、比較的早めに卒業できました。ロングヘアに戻したい方は、もう少し長くなるまで使い続ける選択肢もあります。
ウィッグから自毛への移行は段階的に
いきなりウィッグなしで外出するのは勇気がいるので、私は
- まず家の中でウィッグなしで過ごす
- 美容室でベリーショートに整えてもらう
- 完全卒業
という段階を踏みました。
ウィッグ生活で一番嫌だったのは「近所の知り合いに会うこと」
これは正直に書きますね。
ウィッグをしていて一番嫌だったのは、近所の知り合いに会うことでした。
知らない街の知らない人と会うのは平気でした。でも、前の私を知っている近所の方に会うと、「ウィッグだって気づかれてるかな…」「病気のこと聞かれたら答えなきゃいけないかな…」と、いつもどこかで気を張っていたんです。
だから、ウィッグ卒業の段階で「近所のスーパーに行く」を入れるのは、私にはハードルが高すぎました。近所には、ウィッグから自毛にスムーズに切り替わった姿で会いたかったんです。
これからウィッグ卒業を考える方も、自分の生活圏の中で「ここなら気が楽」「ここはちょっと気を使う」を分けて、無理せず段階を進めてもらえると嬉しいです。
よくある質問
Q. ウィッグはいつ買うのがベストですか?
A. 抗がん剤治療が始まる前です。2クール終了後の数日後から急激に髪が抜け始めるので、それまでに準備しておくのが理想。試着の時間も必要なので、治療開始の2〜3週間前から動き出すと安心です。
Q. 化繊と人毛、どっちを選ぶべき?
A. 私は化繊で十分でした。化繊のメリットは、価格が手頃・形状記憶で扱いやすい・軽い。デメリットは熱に弱い・長期使用でテカリが出る程度です。1〜2年使う前提なら化繊で問題ないと思います。
Q. ウィッグの長さはどれがおすすめ?
A. ボブが一番扱いやすいと思います。軽くて自然に見えて、お手入れも楽。ロングは華やかですが疲れます。ショートは地毛とのギャップが出やすいです。
Q. ウィッグの予算はいくら?
A. 化繊で3〜5万円を見ておけば、十分品質の良いものが買えます。私は36,000円でした。10万円以上の人毛ウィッグもありますが、医療用としては化繊で十分です。
Q. 助成金は本当に使えるんですか?
A. 多くの自治体で使えます。上限1〜3万円程度の助成金が出る地域が増えています。必ず購入前にお住まいの市区町村に確認してください。私は申請開始前に買ってしまって対象外でした。
Q. ウィッグはどこで買うのがいい?
A. 医療用ウィッグの専門店がおすすめです。私はスヴェンソンで買いましたが、他にも各種専門ブランドがあります。試着・カット・アフターケアまで含めると、専門店の安心感は大きいです。
Q. ウィッグはいつまで使うものですか?
A. 私は9ヶ月使いました。抗がん剤が終わって、髪がベリーショートくらいに伸びるまで。人によって6ヶ月〜1年半くらいで卒業する方が多いと思います。
オンラインで選ぶならBrightlele(ブライトリール)もおすすめです。実店舗に足を運ぶのが難しい方でも、豊富なラインナップからじっくり選べます。
まとめ
医療用ウィッグの選び方ポイント:
- タイミング:抗がん剤治療が始まる前に購入
- 長さ:ボブが軽くて自然、お手入れも楽
- 素材:化繊で十分(3〜5万円が目安)
- 購入店:スヴェンソンなどの医療用ウィッグ専門店
- 使用期間:9ヶ月〜1年が目安
- 🚨 助成金:購入前に必ず自治体に確認
- 💰 まとめ買いに注意:ケア商品は別で買うと2〜3万円安く済む
私がスヴェンソンのボブ(化繊・36,000円)を9ヶ月使った経験から、ウィッグ選びは「価格より自分に合うかどうか」が一番大事だと感じています。
そして、自治体の助成金を必ず確認して、ウィッグ以外のケア商品は別で買うこと。この2つを心に留めておいてもらえると、私のような後悔をしなくて済みます。
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