乳がんの医療費控除はいくら戻る?対象・対象外と5年さかのぼる方法【治療費75万円の実例】
乳がんの治療には、思っていた以上にお金がかかりました。私の場合は医療保険に入っていなかったので、2年半で約75万円。すべて家計から払ってきました。
でも、確定申告の「医療費控除」を使うと、払った税金の一部が戻ってくるんです。高額療養費制度とはまた別の制度で、知らないと本当にもったいないなと感じています。
この記事では、乳がん治療のお金のうち、どれが医療費控除の対象になるのか、いくらぐらい戻るのかを、私の実際の治療費をもとにまとめてみました。
医療費控除って、どんな制度?
「控除」というと難しく聞こえますが、ざっくり言うと「医療費がたくさんかかった年は、税金を少し返しますね」という制度なんです。
- 1年間(1月〜12月)に払った医療費が10万円を超えた分が対象になります
- 所得が200万円未満の方は「所得の5%」を超えた分でOKです
- 生計を一緒にしている家族の分はまとめて申告OK。所得の高い人(たとえば夫)が申告すると、戻りが大きくなりやすいんです
私の治療費を「年ごと」に分けてみると
医療費控除は1月〜12月の区切りで計算します。私の治療費75万円を年ごとに分けると、こうなりました。
| 年 | 支払った治療費 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 2023年 | 146,583円 | 検査〜入院・手術 |
| 2024年 | 566,293円 | 抗がん剤治療 |
| 2025年 | 34,652円 | 定期検診 |
| 2026年(3月まで) | 6,130円 | 定期検診 |
特に2024年は56万円を超えているので、医療費控除の効果がいちばん大きい年でした。
対象になるもの・ならないもの
| 対象になる ◯ | 対象にならない ✕ |
|---|---|
| 診察・検査・入院・手術・抗がん剤の費用 | 医療用ウィッグ(かつら) |
| 処方されたお薬代 | 自家用車で通院したときのガソリン代・駐車場代 |
| 通院のための電車・バス代 | 自分の希望で選んだ差額ベッド代 |
意外だったのが、医療用ウィッグが対象外なこと。決して安くない買い物なのに…と思いますよね。ただ、多くの自治体でウィッグの購入助成金(1〜3万円ほど)があるので、お住まいの市区町村の窓口で聞いてみてもらえると嬉しいです。
それから、通院の電車・バス代はちゃんと対象になります。手帳やメモに日付と金額を残しておくと、申告のときに安心ですよ。
いくら戻るの?ざっくり目安
たとえば2024年の私のケースで考えてみます(あくまで目安です)。
- 対象になる医療費が50万円だったとすると → 50万円 − 10万円 = 40万円が控除額
- 戻る税金のめやす:40万円 × 15%(所得税5%+住民税10%)= 約6万円
税率は収入によって変わるので、あくまでめやすですが、数万円単位で違ってくるのは大きいですよね。
ひとつ注意点があって、高額療養費制度で戻ってきたお金や、民間の保険金を受け取った場合は、その分を差し引いて計算します。私は医療保険なしだったので差し引くものがほとんど無く、そこだけは計算がシンプルでした。
申告し忘れていても、5年さかのぼれます
「もう申告の時期が過ぎちゃった…」という方も大丈夫。医療費控除の還付申告は、対象の年の翌年1月1日から5年間できるんです。
たとえば2023年分なら、2028年12月末まで間に合います。領収書やお薬手帳が残っていたら、ぜひ確認してみてくださいね。
私の場合はこうでした
私も医療費控除の確定申告をしました。夫にまとめる方法もありますが、私の場合は自分の名前で申告しています。
戻ってきた金額は…正直、はっきり覚えていないくらいなんです(笑)。パート収入なのでもともと納めている税金が少なくて、大きな金額にはなりませんでした。それでも、お給料から引かれていた所得税がぜんぶ戻ってきました。少額でも「戻ってくる」って、やっぱり嬉しいものですよ。
そして意外だったのが、手続きがスマホだけで完結したこと。「確定申告」と聞くと税務署に並ぶイメージがありましたが、スマホでポチポチ入力するだけでできました。パソコンが苦手な私にもできたので、きっと大丈夫です。
ひとつ、あとから知ったことを。私のように収入が少ない場合、戻ってくるのは「自分が納めた税金」までなんです。だから、ご家族で所得の高い方が申告したほうがお得になる場合もあるみたいです。ご家庭に合わせて選んでみてくださいね。
まとめ
- 医療費控除は「1年10万円超」(所得200万円未満なら所得の5%超)が対象
- 家族の分を合算して、所得の高い人が申告するとお得
- ウィッグは対象外。でも自治体の助成金があることも
- 申告し忘れても5年さかのぼれる
治療にかかったお金の全記録は、こちらの記事にまとめています。
▶ 乳がん治療費は月いくら?医療保険なし・国保だけの実費【総額75万円公開】
※この記事は私の体験と調べたことをもとに書いています。税金の細かい取り扱いは、お住まいの税務署や税理士さんに確認してもらえると安心です。
